ペンをちょうだい!

ノートやチラシの裏など、
紙を見ると「ぺん!ぺん!」と激しく要求を繰り出してくるようになった。
その様子はまるで、頭に浮かんだなにかが消える前に、
書き残さなくちゃ!と言っているようにさえ見える。
そこでペンを与えてみると、
ちゃんとキャップをとって、右手に持って書き始める。
書くといっても、絵でも文字でもなく(1歳半ではまだ書けるわけがないが)、
ただペンをザギザギと動かして、模様を作っている。
しばらくザギザギやっていると、突然気が済んだかのようにペンを止め、
感心なことにペンのキャップをはめ直そうとするのだけれど、
手先がおぼつかないため何度もしくじり、
自分の手にまで模様を書いてしまう。
紙の上に残された模様は、
ムスメの思い通りに書けたものなのか、
それともまだ意匠を確かに表せないことを実感したのか、
本人にしかわからない。
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