ももいろ反射

『ももいろ反射』
というものをご存知だろうか。
あまり一般に浸透していない語句だと思われるので、
手元にある文献を紐解いて説明しよう。
ももいろはんしゃ【ももいろ反射】日常生活において不意に訪れる
性的興奮を生ずる事象への生体反射。<吉田ヘルスイ著「ももいろ生体反射」より抜粋>
「ももいろ反射」
というものは、一人での行動中ならば「日常に瞬くような幸運」
として甘受するべきものである。
がしかし、
時と場合、すなわち相方(恋人)などが同伴中に発生した場合、
非常に扱いに困るものとなる。
もはや、
理不尽にわが身に降りかかった災難…といっても過言ではない。
なにしろ、意思や理性の届かない領域、
「反射」の出来事であるから、
目を奪われるのは回避のしようがないとしても、
同伴者にそれを気取られないという配慮が必要になる。
「キミのことはもちろん大好きだ。しかし、見たいものは見たい。」
おそらく共有は出来ないであろう「美」への、
度し難き人間の業、雰囲気を壊さない範囲での鑑賞。
つまり、
「同伴者の目を盗みながら目を奪われる」
という、視線のスライド展開が繰り広げられるわけであり、
それはすなわち、盗み盗まれる
「ももいろダブルスチール」
と呼ばれる現象を引き起こすことになるからだ。
この、「ももいろダブルスチール」は、非常に難度が高く、
相当の技量、修練を積まぬ限り、そのほとんどが失敗となり、
要らぬ諍いの火種となってしまう。
当「寿チョイエロ研究所」でも、
件の「ももいろダブルスチール」に関して日々さまざまな研究、技法、
工夫を練っているものの、いまだ決定打に至らないのが現状である。
ちなみに、
「ピンク電話」
と聞いて、
旧式のダイヤル式公衆電話機ではなく、
なにか艶かしい雰囲気を感じ取ってしまうのも、
「ももいろ反応」のひとつである。
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