不眠の理由
いつもなら、
「寝る」と決意して布団にくるまれば10秒を待たずして寝入ってしまう私でも、月に一度か二度くらい、眠れない夜というものがある。
そういう時というのは大体、なにか不安なことがあったり、悲しいことや悔しいことがあったり、内臓の体調不良などがあったりで、どれもこれも気が滅入ることばかりなのです。
昨夜のこと。
深夜まで作業をしていて、ようやく一段落ついたのを確認し、電気を消して床に入った。
目を閉じて、脳の映像に黒いシャッターが降りるのを待つ。
しかし、10分ほど経過しても、一向に眠気が来ない。
それどころか、ますます冴え冴えとしてくる。
ああ、イヤだ。
こうなると、室内の暗さも手伝って、大体ロクでもないことが頭をよぎりはじめる。
イヤだイヤだ。
なにか、考えを他に逸らそうと試みる。
眠りたい。
眠りたいんだから、そうだ。
ヒツジだ。
ヒツジを数えよう。
眠れなくて、本当にヒツジを数えたことなんて、生涯一度もなかった。
いい機会だ。
ヒツジを数えれば、本当に眠くなるのか。
もし眠くなるなら、何頭くらいなのか検証しよう。
そう思いついた私は、想像の中でヒツジを数え始めた。

アイタタタ…。
…ヒツジに突き飛ばされた。
な~んて、
こんなくだらない想像をしているから、余計に眠れなくなった事は言うまでもない。
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